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妊婦健診で言われた「1ヶ月2kgまで」!なぜ体重管理が大切なの?

妊婦健診のたびに、ちょっぴりドキドキする時間そう、体重測定ですよね!「増えてないかな?」「赤ちゃん、ちゃんと大きくなってるかな?」と、毎回一喜一憂している妊婦さんは多いのではないでしょうか。

私も、健診で「1ヶ月の体重増加は2kgまでに抑えましょうね」と言われたことがあり、その時は「え、もうそんなに増えちゃってた!?」と、少し焦ってしまいました。でも同時に、「なんでそんなに厳しく言われるんだろう?」「赤ちゃんのためにも、もっと増えても良いんじゃないの?」と、疑問に思ったのも事実です。

今回は、妊婦さんにとってなぜ適切な体重管理が大切なのか、特に短い期間での**「急激な体重増加」**がなぜ良くないと言われるのか、その理由についてお話ししたいと思います。

 

妊娠中の体重増加は、赤ちゃんだけじゃない!

妊娠して体重が増えるのは当たり前のこと。お腹の中で赤ちゃんが日々成長しているのですから、当然ですよね。でも、妊娠中の体重増加は、実は赤ちゃん自身の体重だけではないんです。

体重増加の内訳には、主に以下のようなものが含まれています。

  • 赤ちゃん自身の体重
  • 胎盤
  • 羊水
  • 子宮の大きさ
  • 血液量の増加
  • 乳腺の発達
  • ママの体の蓄え(妊娠を維持したり、産後の授乳に備えたりするための脂肪など)

これらの合計で体重は増えていきます。妊娠の時期が進むにつれて、この内訳の割合も変化していきます。妊娠初期はママ自身の体の変化が主で、後期になるほど赤ちゃんの成長が体重増加に大きく影響してきます。

 

なぜ「急激な」体重増加はいけないの?潜むリスクとは

体重が増えること自体は自然なことですが、問題なのは「短い期間で、急激に体重が増加してしまうこと」です。健診で「1ヶ月に2kgまで」といった目安を言われるのは、この急激な増加に注意するためです。

急激な体重増加には、ママと赤ちゃん、両方にとっていくつかのリスクが伴う可能性があるのです。

<ママへのリスク>

  • 妊娠高血圧症候群のリスク増加: 急激な体重増加は、妊娠中に血圧が高くなる「妊娠高血圧症候群」を発症したり、重症化したりするリスクを高める可能性があります。
  • 妊娠糖尿病のリスク増加: 血糖値のコントロールが難しくなり、「妊娠糖尿病」を発症するリスクも高まります。
  • 難産のリスク: ママの体重が増えすぎると、赤ちゃんが大きくなりすぎたり、骨盤周りに脂肪がついたりして、お産に時間がかかったり、帝王切開になる可能性が高まることがあります。
  • 産後の回復の遅れ: 増えすぎた体重を産後に戻すのが大変になったり、妊娠中や産後に腰痛や膝痛が悪化したりすることもあります。
  • 妊娠線ができやすくなる: 急激な体の変化に皮膚の伸びが追いつかず、妊娠線ができやすくなります。

<赤ちゃんへのリスク>

  • 巨大児になる可能性: ママの体重増加が多すぎると、赤ちゃんも標準より大きく育ちすぎてしまう「巨大児」になるリスクが高まります。巨大児は、お産の際に様々な合併症のリスクを高めます。
  • 妊娠糖尿病の影響: ママが妊娠糖尿病になると、お腹の赤ちゃんも高血糖の影響を受け、出生後に低血糖や黄疸、呼吸障害などを起こすリスクが高まることがあります。
  • 将来的な影響: ママの妊娠中の健康状態(急激な体重増加、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病など)が、将来的な子どもの生活習慣病のリスクに影響する可能性も指摘されています。

 

適切な体重増加の目安は?

「じゃあ、一体どれくらい増えていいの?」という疑問が湧きますよね。

妊娠中の適切な体重増加量は、妊娠前の体格(BMI)によって個人差があります。低体重だった方、標準体重だった方、肥満気味だった方など、それぞれ推奨される増加量の目安が異なります。

そして、「1ヶ月に2kgまで」といった目安も、この妊娠前の体格や、妊娠の進み具合によって変わってきます。

最も大切なのは、インターネットなどの情報だけでなく、妊婦健診で医師や助産師さんから受けた個別の指導に従うことです。

 

体重管理のために、日頃からできること

急激な体重増加を防ぎ、適切な体重管理を行うためには、日頃の生活習慣が鍵となります。

  • バランスの取れた食事: 3食きちんと食べ、高カロリー・高脂質なものや、お菓子、ジュースなどの糖分の多いものを控えめにしましょう。野菜をたっぷり摂ることを意識しましょう。
  • ゆっくりよく噛んで食べる: 満腹感を得やすくなり、食べ過ぎを防ぐことができます。
  • 適度な運動: 医師から許可されている範囲で、ウォーキングやマタニティスイミングなど、無理のない運動を続けましょう。体を動かすことは、体重管理だけでなく、お産の体力作りにも繋がります。
  • 体重を毎日測る: 毎日同じ時間に体重を測り、自分の体の変化を意識することで、急激な増加に気づきやすくなります。
  • 記録をつける: 体重だけでなく、食べたものや運動内容を記録すると、自分の食生活や運動習慣を見直すのに役立ちます。

 

最後に

妊娠中の体重管理は、ママと赤ちゃん、両方の大切な命の健康を守るために、非常に重要なことです。「食べたいものを我慢しなきゃ」と辛く感じることもあるかもしれませんが、急激な体重増加には様々なリスクが伴うことを理解しておきましょう。

健診で体重について指導を受けても、自分を責めすぎないでくださいね。一人で悩まず、医師や助産師さんと相談しながら、無理のない範囲で、楽しみながら体重管理に取り組んでいくことが大切です。

バランスの取れた食事と適度な運動で、健やかなマタニティライフを過ごしてください!

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