
10月25日の満天青空レストランでは、山田裕貴さんがゲストで宮城県大崎市の、上伊場野里芋を教えてくれましたので紹介します。
上伊場野里芋
秋が深まるにつれて恋しくなるのが、ホクホク、ねっとりとした里芋の煮物。しかし、今回ご紹介するのは、一般的な里芋とは一線を画す「究極のねっとり感」を持つ、宮城県大崎市三本木町の「上伊場野(かみいばの)里芋」です。
この里芋は、地元でも「幻の伝統野菜」と呼ばれるほど希少で、販売日にはあっという間に完売してしまうほどの人気を誇ります。
300年続く「幻」の理由
上伊場野里芋は、世界農業遺産に認定された「大崎耕土」の中でも、三本木町上伊場野地区のごく一部の土壌で、江戸時代から300年以上にわたって栽培されてきた在来種です。
- 特異な土壌の恵み: 他の地域で育てても、同じ品質には育たないと言われています。この土地特有の土壌や気候が、里芋に特別な粘り気とコクをもたらします。
- 品種改良されていない伝統の味: 品種改良をしていない在来種であり、その個性的な形と共に、昔ながらの深い旨みが楽しめます。
- 地元でも入手困難な希少性: 生産量が極めて少なく、市場に出回ることがほとんどないため、「幻の里芋」と呼ばれています。道の駅では販売開始からわずか10分で完売することも珍しくありません。
食感はまるで「カマンベールチーズ」?
上伊場野里芋最大の魅力は、その独特のねっとり感です。
- 究極のねっとり感: 繊維質がほとんど感じられず、口の中でとろけるような滑らかさ。強い粘り気があり、煮崩れしにくい特長も持っています。
- 「カマンベールチーズ」のような食感: 一説には、そのねっとり感がカマンベールチーズを噛んだようだ、と称されるほど濃厚。里芋の概念が変わるほどの衝撃です。
- 豊かなコクと旨み: 単なる粘りだけでなく、里芋本来の旨みが凝縮されており、和食・洋食問わず料理の主役になれる力強さがあります。
おすすめの美味しい召し上がり方
煮崩れしにくい特性を活かし、様々な料理でそのねっとり感を楽しめます。
- 芋煮・煮っころがし: 定番ですが、煮崩れせずに味がしっかりと染み込み、とろける食感が絶品です。
- 唐揚げ・素揚げ: レンジで加熱後、衣をつけて揚げる唐揚げは、外はカリッと、中はねっとりモチモチで、おやつやおつまみにも最高です。
- アヒージョ: オリーブ油とニンニクで煮込むと、そのねっとり感がまるでチーズのようになり、洋風の旨みが凝縮されます。
上伊場野里芋のお取り寄せ
上伊場野里芋は通販でお取り寄せできます。
まとめ
青空レストランの情報です。