2025年6月4日、私はまたしてもあの夢と未来、そしてちょっぴりの試練が待ち受ける(?)大阪・関西万博の地へと降り立ちました。記念すべき通算6回目の万博訪問! そして、この日をもって、ついに!念願の!通期パス購入がお得になる損益分岐点ラインを越えたのです!やったー!この達成感を胸に、今日も一日、お腹の赤ちゃんと一緒に万博を全力で楽しむぞ!と意気込んでのスタートです。
この日の万博は、単なる通常営業日ではありませんでした。なんと、会場内のイベントスペース「WASSE」では、パン好きにはたまらない「BAKERY EXPO JAPAN 2025」が6月4日・5日の2日間限定で開催されるというではありませんか!これは行くしかない!ただでさえ楽しみな万博に、さらなるお楽しみが加わったとあっては、期待値は最高潮です。しかし、この日の大阪は朝からなかなかの日差し…。果たして、炎天下での限定イベントと、通常のパビリオン巡りを、妊婦の身体でどこまで楽しめるのか?私の万博珍道中、第6章の幕開けです!
今日の私:妊娠後期、ますますお腹はヘビー級。日差しと暑さにはめっぽう弱くなりましたが、万博愛とパンへの愛は健在!今日のテーマは「限定イベントを制覇しつつ、無理なくパビリオンを巡り、通期パスの恩恵を最大限に享受する!」です。
灼熱の入場待ち!試される妊婦の忍耐力と、手荷物検査の壁
今回も、事前に西ゲート9時入場の予約を確保。シャトルバスで会場へと向かい、到着したのは朝8時前でした。しかし、ゲート前には既に多くの人々が列をなしており、その顔ぶれからは「今日は何か特別なイベントがあるのでは?」という期待感がひしひしと伝わってきます。この日の日差しは、朝から容赦なくジリジリと照りつけ、待っているだけでも体力をゴリゴリと削られていくのを感じました。もちろん、万全を期して折りたたみ椅子、日傘、日焼け止めという「妊婦の三種の神器」は準備していましたが、それでもこの暑さの中での待機はなかなかの試練です。
朝8時になると、ようやく列が少し動き始めました。しかし、ここで問題発生!人々が我先にと一斉に流れ込むため、一気にギュウギュウ詰めの状態になってしまうのです!お腹をかばいながら、周囲に押されないように必死で耐える私。「うぅ…これ、USJみたいに最初から自分の好きな入場ゲートレーンに並ばせてくれれば、こんなことにはならないのに…」と、万博の運営方法にちょっぴり改善を期待してしまいました。そこからさらに約40分、炎天下でじっと耐え忍び、ようやく手荷物検査場の手前まで移動。しかし、ここでまたしても後方からグイグイと押され、「これは本当に危険だ!」とヒヤリとする場面も。早い時間帯の入場時にも、妊婦や小さな子供連れの方のための優先的な配慮があれば…と切に願わずにはいられませんでした。
またしても…!手荷物検査ガチャ&入場ゲートガチャ、連続大外れ!
そして、運命の手荷物検査。なぜか私は、前回と同じ、あの検査がめちゃくちゃ遅いレーンに吸い寄せられるように並んでしまったのです…。ああ、またしてもやってしまった…。この「手荷物検査ガチャ」、本当に何とかしてほしい!そして、その影響はやはり大きく、この日は8時50分のアーリーゲートオープンだったにも関わらず、私が実際に入場できたのはなんと9時6分! またしても「入場ゲートガチャ大外れ」です。この貴重な16分間のロスが、後々のスケジュールにどう響いてくるのか…。一抹の不安を抱えながら、いざ会場内へ!
混雑日の入場は、本当に何が起こるかわかりません。妊婦さんは特に、時間に余裕を持った行動と、不測の事態にも対応できる心の準備が大切ですね。そして、やっぱり「ガチャ運」も…!?
パンの祭典へ!「BAKERY EXPO JAPAN 2025」突撃レポート!
入場後、私が真っ先に向かったのは、西ゲート近くのイベントスペース「WASSE」。そう、お目当ては、本日と明日の2日間限定で開催されるという夢のようなイベント、「BAKERY EXPO JAPAN 2025」です!この情報をキャッチしたのは、なんと今朝、万博行きのシャトルバスを待っている間(笑)。パン好きの私としては、この千載一遇のチャンスを逃すわけにはいきません!
人気シェフの限定コラボパンや、全国の美味しいパンが大集結!
会場のWASSEに到着したのは9時10分頃。まだ開場して間もないというのに、会場内は既にパンの甘い香りと、パンを求める人々の熱気でムンムン!特に、有名シェフとの限定コラボパンの販売ブースには、既に10人ほどの行列ができていました。「うわー、やっぱり人気なんだな…」と思いつつも、ここまで来たら並ぶしかありません!
列に並びながらブースの様子を伺うと、朝早いこともあってか、まだ店頭に並んでいないパンもたくさんある様子。
「もしかして、ちょっと早く来過ぎちゃったかな…?」なんて不安もよぎります。そして、待てど暮らせど、列が全然動かない…。一体どうなっているんだろう?とやきもきしながら待つことしばし。
ようやく私たちの番がやってきました!「せっかくここまで待ったんだから、後悔しないように!」と、ショーケースに並ぶ美味しそうなパンたちを前に、私の食欲はリミッター解除(笑)。あれもこれもと指さし注文していたら、気づけばなんと合計10個になっていました。しかも、平均価格は万博価格でクロワッサン1個で700円という、普通のパン屋さんの2倍くらいのお値段。でも、今日は特別!通期パスの元も取ったし、自分へのご褒美だ!と言い聞かせます。
そして、いざお会計…と思いきや、ここからがまた長かった。レジで待っていると、私たちの注文が行方不明になってしまったのか、全然パンが包まれてこないのです。10分ほど待ったでしょうか、ようやくスタッフの方から、「お客様、パンのご注文個数は1つでよろしかったでしょうか?」と。「いえいえ!10個です!それはきっと別の方の注文ですよ!」と訂正。あぁ、またしてもタイムロス…。その後も、パンのピックアップに時間がかかっているのか、まったく列が動かない時間が続き、ようやく私たちのパンが準備され始めたかと思いきや、「申し訳ありません、お選びいただいたパンの中に、現在品切れのものがありまして…」とのお言葉。結局、最初に選んだ10個のうち、購入できたのは9個でした。それでも、お会計は約6800円! なかなかの高級パンたちです。
パンを買い終え、時計を見ると既に9時40分を回っていました。まさか、10人ほどの列で30分以上も待つことになるとは…。しかし、その後Xの投稿を見ていると、このBAKERY EXPO、お昼頃にはなんと3時間待ちの大行列になり、パンの購入も1人3個までに制限されたとのこと!それを考えると、私たちはまだ朝早い時間帯に、30分の待ち時間で2人で9個も購入させてもらえたのだから、むしろラッキーだったのかもしれませんね。結果オーライ!
コラボパン以外にも、会場内ではアメリカ産の鶏卵を使ったパンの試食コーナーや、パンに合う牛乳やカフェオレ(2個買うとアップルパイが1個もらえるという太っ腹なキャンペーンも実施中!)などが楽しめ、パン好きにはたまらない空間でした。焼きたてのパンの香りに包まれ、大満足でBAKERY EXPO会場を後にしました。今日の朝食兼昼食は、この戦利品のパンたちで決まりです!
午前中のパビリオン巡り:限定パンの余韻と、世界の窓への誘い
BAKERY EXPOでの熱狂と美味しいパンの香りに包まれ、大満足で会場を後にした私。時刻はまだ午前10時前。この貴重なゴールデンタイムを無駄にはできません!今日のテーマは「限定イベントを制覇しつつ、無理なくパビリオンを巡り、通期パスの恩恵を最大限に享受する!」。パンの入った袋を大事に抱え、次なる目的地へと向かいます。
前回までの訪問で、主要な大規模パビリオンはある程度見て回ったので、今日は少し趣向を変えて、今まであまり足を運べていなかったエリアや、前回見逃してしまったパビリオンを中心に巡ることにしました。混雑を避けつつ、新たな発見を求める探検の始まりです!
カンボジア館:ついに発見!話題の「生こしょう」ゲットだぜ!
まず向かったのは、東南アジアの神秘的な魅力が詰まった「カンボジア館」。実は以前の訪問時にもチラッと覗いたのですが、その時はお目当ての「生こしょう」が見当たらず、泣く泣く諦めたという経緯がありました。「今日こそは…!」というリベンジの思いを胸に、いざ入館です。
カンボジア館は、嬉しいことに入口から比較的すぐにショップエリアへとアクセスできる構造になっていました。これは、特定のお土産だけをサッと見て回りたい時には非常にありがたいですね。キョロキョロと店内を見回し、「生こしょう、どこにあるかな…?」と探していると、近くにいた警備員のおじさんが私の様子に気づいたのか、にこやかに「生こしょうなら、こっちの棚にありますよ」と、親切に教えてくださいました!なんと優しい!おじさんの温かいアシストに、心がほっこりしました。
そして、ついに発見!棚には、SNSなどで「香りがすごい!」「料理の味が格段に上がる!」と話題沸騰のカンボジア産「生こしょう」が並んでいるではありませんか!緑色のラベルが貼られたものと、白いラベルが貼られたものの2種類がありましたが、どちらもとても美味しそう。迷った末、今回は鮮やかな緑色のラベルの方を購入することにしました。お値段は一瓶1920円と、こしょうとしては「ちょっちお高いかな?」と感じましたが、せっかく万博に来て、しかも親切な警備員さんにまで教えていただいたのですから、これはもう買うしかありません!「話題の生こしょう、ついにゲットだぜ!」と、心の中で小さくガッツポーズ。どんな料理に使おうか、今からワクワクが止まりません。この万博でしか手に入らないかもしれない(?)貴重なスパイス、大切に味わいたいと思います。
もちろん、カンボジア館は生こしょうだけではありません。アンコールワットを彷彿とさせる美しいレリーフや、繊細な手仕事が光る伝統的な織物、そして心に響くエキゾチックな音楽など、短い時間でしたがカンボジアの豊かな文化に触れることができました。親切な警備員さんのおかげで、目的の品も手に入り、幸先の良いパビリオン巡りの再スタートです!
ヨルダン館:120分待ちの衝撃と、ひんやり砂の癒し
カンボジア館でホクホク気分になった後、次なる目的地は、東ゲート近くにある「ヨルダン館」。こちらは、事前に「妊婦さんの優先レーンがない」との情報を得ていたので、午前中の比較的早い時間帯、特に10時入場の一般の方々が本格的に動き出す前に並んでしまいたい!と、少し急ぎ足で向かいました。
ヨルダン館の入口に到着すると、警備員さんが持っている待ち時間表示の札には、なんと「120分待ち」の文字が…!「に、2時間!?マジかよ…」と思わず声が出てしまいましたが、ここまで来たからには並ぶしかありません。覚悟を決めて、待っている間にパンを食べればいいやと思い、長蛇の列の最後尾に加わりました。
しかし、実際に並んでみると、意外にも列は思ったよりもサクサクと進み、実測では40分くらいで入館することができました! よかったー!あの120分表示は、一体何だったのでしょうか…?まあ、結果的に早く入れて何よりです。
ヨルダン館は、実際に現地の砂漠から運んできたという砂の上を裸足になって歩くことができると話題のパビリオン。靴を脱ぎ、いざ砂のエリアへ足を踏み入れると…ひんやりとした砂の感触が、火照った足の裏に心地よい! これは気持ちいい!ただ、正直なところ、「この砂、今まで何人もの人の足の汗を吸い込んでいるんだろうなぁ…衛生的に大丈夫なのかな…」という若干の嫌悪感が頭をよぎったのも事実です(笑)。でも、そんな些細なことは気にせず、砂の感触を楽しみました。
砂のエリアでは、ヨルダンの雄大な自然や歴史を紹介する映像が上映されており、その美しい映像と足元の砂の感触が相まって、まるで本当にヨルダンの砂漠を旅しているかのような気分に。
次のエリアはお土産コーナー。様々な民芸品や特産品が並ぶ中、色々と物色していると、スタッフの方が「これ、とっても人気なんですよ!」と、ひよこ豆を使ったディップソース「フムス」を勧めてくれました。「へぇー、美味しそう!じゃあ、それを一つ」と購入決定。せっかくレジに並ぶのだからと、ついでに1250円ほどのアラビックなお菓子もカゴに入れました。万博マジック、お財布の紐が緩みっぱなしです。
ちなみに、こちらでは死海の塩を使ったハンドスパ体験もできるそうですが、お値段2500円で「手だけ」とのことだったので、「うーん、それなら今回はいいかな」とスルーしました。時間に余裕があって、癒しを求める方には良いかもしれませんね。
足早に巡る世界の窓:モザンビーク館とペルー館
ヨルダン館を出た後は、そのお隣にあった「モザンビーク館」へ。こちらは2階にシアターがあるとのことでしたが、時間の都合もあったので、今回は1階の展示エリアだけを見学。
アフリカらしいカラフルな民芸品や、国の産業を紹介するパネルなどが展示されていましたが、正直なところ、本当に「見るだけ」のパビリオンという印象で、スッと通り抜けるだけで終わってしまいました。もう少し、何か体験できる要素があれば良かったかな、と思います。
次は、以前も訪れた「ペルー館」へ。「もしかしたら、また何か試食をやっているかも?」という淡い期待を抱いて再訪してみましたが、残念ながら11時半くらいのこの時間帯は、特に何もやっていませんでした。うーん、残念。ただ、2回目の訪問ということで、1回目には気づかなかった細かい展示や説明書きなどを発見することができ、それはそれで新たな学びがあって良かったです。同じパビリオンでも、見るタイミングや視点を変えることで、新しい魅力が見えてくるものですね。
灼熱地獄からの救世主!アゼルバイジャン館とモナコ館の神対応
ペルー館を後にし、次なる目的地は「アゼルバイジャン館」。こちらも、なかなかの行列ができていました。しかも、このアゼルバイジャン館の待機列、なんと全く日陰がない炎天下! これはキツイ!日傘を差していても、地面からの照り返しと周囲の熱気で、立っているだけで体力がどんどん奪われていきます。「これは…妊婦には無理だ…」と諦めかけたその時!
アゼルバイジャン館:炎天下の行列からの脱出!
ダメ元で入口近くにいたスタッフの方に「妊娠中なのですが、優先レーンはありますでしょうか?」と尋ねてみたところ、「はい、どうぞこちらへ!」と、快く優先レーンへと案内していただけました! ああ、神様、仏様、アゼルバイジャン様!本当にありがとうございます!あのまま炎天下で並んでいたら、間違いなく熱中症になっていたかもしれません。この親切な対応には、心から感謝です。
館内は、アゼルバイジャンの美しい自然や文化を紹介する映像が中心の展示でした。ゆっくりと涼みながら見学することができ、生き返る心地でした。外にはお土産屋さんもあり、可愛らしい雑貨などが並んでいました。そして、「確か、ここはカフェもあったはず…」と思って館内を見回してみたのですが、どこにもそれらしき場所が見当たりません。レジのお兄さんに聞いてみると、「カフェは13時からのオープンなんですよ」とのこと。まだオープン前だったのですね。残念ですが、今回は諦めて出直すことにしました。
モナコ館:ホスピタリティに感動!そして未来的な映像体験
アゼルバイジャン館の次に向かったのは、高級リゾート地のイメージが強い「モナコ館」。こちらは、パッと見た感じ優先レーンがなさそうだったのと、幸いにも待機列に少し日陰があったので、「まあ、少しなら並べるかな」と、おとなしく一般の列に並んでいました。すると…!
列を整理していたスタッフの方が、私のお腹に気づいてくださったのか、わざわざこちらへやってきて、「お客様、こちらへどうぞ!」と、優先的に中へと案内してくれたのです! しかも、「気づくのが遅くなってしまって、本当に申し訳ありません!」と、とても丁寧な言葉までかけてくださって…。いやいや、こちらこそ、何も言わずに並んでいたのに、気づいていただいて感謝しかありません!この素晴らしいホスピタリティには、本当に感動しました。
館内は、近未来的な雰囲気。手の動きに反応して映像がインタラクティブに変化するという、面白い体験ができました。また、奥にはVR体験コーナーもあったようですが、「40分待ち」とのことだったので、次に予約していた電力館の時間が迫っていたこともあり、今回は残念ながら諦めました。でも、スタッフの方の温かい対応のおかげで、とても気持ちよく見学できました。
トルコ館:魅惑の刺繍と、ユニークな店主との出会い
モナコ館のお隣、「トルコ館」へ。こちらも入口で妊婦であることを伝えると、優先的に、というよりも、そのままスッとすぐに入れてくれました。本当に助かります!
館内は、トルコの美しい雰囲気の展示が素敵でした。そして、一番奥には広々としたショップが。そこで売られていた、ちょっと変わったデザインの刺繍が施されたバッグなどに、思わず目が釘付けに。
店番をしていたトルコ人のおじさんも非常にユニークな方で、1000円のブレスレットを「1つ、1000万円!」と、まるで昭和のコントのようなギャグを飛ばしてきて、思わず笑ってしまいました。フレンドリーで楽しいやり取りも、旅の思い出(万博だけど)ですよね。結局、17000円ほどの素敵なバッグに後ろ髪を引かれつつも、「赤ちゃんが生まれたら、こんな小さめサイズのオシャレバッグは、そうそう使う機会もないだろうなぁ…」と現実的な判断をし、今回は購入を見送りました。でも、見ているだけでも楽しかったです。
未来のエネルギー体験と、70年万博の面影
さて、時刻は午後の早い時間。ここで、事前に当日予約をしていた「電力館」へ向かいます。
電力館「電力の夜明け」:たまごデバイスと学ぶエネルギーの未来
電力館では、まず入口で首からぶら下げる「たまご型デバイス」を手渡されます。そして、このデバイスを持って館内の様々なアトラクションを体験しながら、エネルギーについて学んでいく、という趣向。アトラクション自体は、プロジェクションマッピングやセンサー技術などが使われていて、なかなか凝ってはいるのですが、うーん、正直なところ、小さいお子さんがいれば一緒に楽しめるだろうけど、大人だけでわざわざ予約してまで体験するほどの内容ではなかったかな…というのが率直な感想です。私たち夫婦も、「せっかく予約して入ったんだから、一応全部やってみるか…」という感じで、やや消化試合気味に(すみません!)巡りました。
最後のショップでは、1回1000円のくじ引きがあったので、運試しに挑戦!結果は…残念ながら最下位賞のオリジナルエコバッグでした。まあ、そんなものですよね(笑)。
電力館を出た後、ふと「そういえば、1970年の大阪万博の時に展示されていた盆栽が、期間限定でイーストギャラリーに飾られているらしい」という情報を思い出し、そちらへ足を運んでみることに。会場の一角に、ひっそりと、しかし威厳を漂わせて佇むその盆栽。「ああ、これがあの時の…」と、半世紀以上の時を超えてここに在るという事実に、なんだか不思議な感慨を覚えました。派手さはないけれど、歴史の重みを感じる展示でした。
北欧館での試練と、ムーミン愛と、お財布の痛み…
盆栽で心を落ち着かせた(?)後は、いよいよ個人的に楽しみにしていた「北欧共同館」へ!目的はもちろん、大好きなムーミングッズです!
北欧共同館:消えた優先レーンと、炎天下40分の試練
以前、SNSなどで「北欧館は妊婦優先してもらえるらしい」という投稿を見かけていたので、淡い期待を抱いて入口へ。しかし…!スタッフの方に尋ねてみると、「申し訳ありません、現在、当館では妊婦さんへの優先案内は行っておりません」とのお返事…。がーん。どうやら、運用が変わってしまったようです。そして、目の前には炎天下に伸びる40分待ちの行列…。
日傘は差していましたが、この暑さの中、腰も痛くなってきている妊娠後期の身体で40分も立ち続けるのは、本当にキツイ…。一瞬、「もう諦めようかな…」という考えも頭をよぎりましたが、どうしてもムーミングッズが見たい!という一心で、覚悟を決めて列に並びました。正直、この判断は少し後悔しました。優先レーンの存在のありがたさと、それが無くなった時の絶望感を、身をもって痛感した瞬間です。優先レーンの設置については、様々な意見があるのは承知していますが、やはり体調に不安を抱える妊婦にとっては、本当に本当にありがたい制度なのです…。これが無くなってしまうのは、本当に残念でなりません。
そして、苦労して40分待ってようやく入れた館内。…なのですが、期待していたよりも内容がスカスカな印象で、正直「え、これだけ…?」と思ってしまいました。もう少し、北欧の魅力が伝わるような、作り込まれた展示を期待していたのですが…。うーん、ちょっと残念。
気を取り直して、お目当てのムーミングッズコーナーへ!しかし、ここでもまた衝撃が。ムーミングッズ、高い!とにかく高い! なんと、ピンバッジ2個セットで4000円もするんです!「ええー!万博価格、恐るべし…!」と驚愕しましたが、「でも、せっかくここまで来たんだから…」「万博限定って書いてあるし…」という悪魔の囁きに負け、結局、ムーミンとニョロニョロがデザインされた万博限定ピンバッジと、可愛らしいムーミンのバッグを購入。気づけば、お会計は10000円越え! 今日は本当にお財布の紐が緩みっぱなしです…。でも、可愛いムーミングッズが手に入ったので、まあ、よしとしましょう!(と言い聞かせる)
マルタの騎士とパスタ、そしてアメリカの風再び
北欧館での散財(と疲労)を引きずりつつ、次に向かったのはお隣の「マルタ館」。ここでまた、嬉しいサプライズが待っていました。
マルタ館:騎士の甲冑と、座って休める映像コンテンツ
マルタ館の入口で列に並ぼうとしたところ、スタッフのお兄さんが私のお腹に気づいてくださり、「妊婦さんはこちらへどうぞ!」と、なんと裏口のような場所から優先的に入場させてくれたのです! うわー、ありがたい!北欧館での行列でかなり疲弊していたので、この親切な対応は本当に身に染みました。
館内には、マルタ騎士団の歴史を物語る本物の甲冑が展示されており、日本の甲冑と並べて比較できるようになっていたのが興味深かったです。また、奥には映像コンテンツを鑑賞できるエリアがあり、これが1回の上映時間が10分ほどと、なかなか長め。そして何より、座ってゆっくりと見ることができたので、ここでようやく体力を少し回復させることができました。映像の内容も、マルタの美しい風景や歴史を紹介するもので、見応えがありました。
マルタ館レストラン:騎士の国で味わう地中海パスタ
マルタ館の出口にはレストランが併設されており、幸いにもすぐに座れるようだったので、ここで少し遅めのランチ(というか、もう夕食に近い時間ですが)をいただくことに。レストランといっても、屋根があるだけの半屋外のようなカジュアルな雰囲気です。
注文したのは、
- 「マルタ伝統の骨付きウサギシチューのスパゲッティ」(2500円)
- 「マルタ伝統のタコシチューのスパゲッティ」(2500円)
実は私、昔ウサギを飼っていたことがあるので、ウサギ肉を食べるのにはちょっと抵抗があったのですが、「郷に入っては郷に従え」の精神で、思い切って注文してみることに。お味は、少し独特のクセはありましたが、トマトと香草でじっくり煮込まれているので、臭みはほとんどなく、普通に美味しいミートソーススパゲッティといった感じでした。ただ、小骨が非常に多くて、食べるのに少し苦労したのが難点。その点、タコシチューのスパゲッティは、タコの旨味が凝縮された濃厚なソースが絶品で、とても食べやすくて好みでした!
ちなみに、マルタ館のレストランの外には、テイクアウト専門のお店もあります。前回訪れた際に、写真を撮り忘れていましたが、実はそこでサンドイッチなどを購入していました。すぐに買えるので、小腹が空いた時にはおすすめですよ。ただし、テイクアウトで購入したものは、レストランエリアで何か注文しないと座れないので要注意です。
アメリカ館(再訪):スパークの歌声に誘われて…
マルタのパスタでお腹も満たされ、少し元気が出てきたところで、「なんだか、あのアメリカ館の歌がまた聞きたくなっちゃったね」と「アメリカ館」へ。あの「♪Together, together, ~♪」というスパークのテーマソングが、すっかり頭から離れなくなってしまったのです(笑)。
入口で「優先レーンでも45分待ちですよ」と告げられましたが、実際には30分も待たずに中へ入れました。ここは、列があまり動かないタイプの待ち方なので、持参した折りたたみ椅子を出して座って待つことができ、思ったよりも体力的な負担は少なかったです。再びあの陽気な歌声と、宇宙への夢が詰まった展示を堪能。せっかくなので、今回はスパークがデザインされた可愛いピンバッジも購入しました。
アメリカ館のレストランの外に設けられたステージでは、ちょうどジャズコンサートが始まるところでした。「少し聴いていこうか」と足を止め、心地よいジャズの生演奏に耳を傾けます。すぐに終わるのかと思いきや、これが結構本格的で、20分ほど聴いていましたが、次の予定もあったので途中で離脱しました。でも、万博会場でこんな素敵な生演奏が聴けるなんて、得した気分です!
マレーシアの味と、アトムとの再会、そしてイタリアンジェラートで締め!
ジャズの余韻に浸りつつ、次なる目的地は「マレーシア館」のレストラン。前回訪れた土曜日は大混雑で諦めたのですが、今日は平日だからか、少し待てば買えそうな雰囲気!
マレーシア館レストラン:南国の香り漂う本格屋台メシ!
前回、レジ故障で買えなかったお土産も気になりましたが、今日は北欧館のピンバッジで既にかなりの散財をしていたので、ぐっと我慢(笑)。直前に母とも万博会場で合流していたので、3人でシェアして食べることに。
注文したのは、
- 「ロティーチャナイ」(1680円)
- 「マレーシアチキンカレー」(1500円)
- 「ナシゴレン カンポン」(1600円)
注文してから受け取りまで、だいたい20分ほどだったでしょうか。レストランの屋内席はいっぱいだったので、近くの屋外テーブルでいただきました。ロティーチャナイは、サクサクもちもちのパンを濃厚なチキンカレーに浸して食べると、もう絶品!チキンカレーも、ココナッツミルクのコクとスパイスの香りが本格的。ナシゴレンも、独特の風味が食欲をそそり、どれも本当に美味しかったです。日本にいながらにして、こんなに本格的なマレーシア料理が食べられるなんて、万博って本当に楽しい!と改めて実感しました。
マレーシア料理でお腹も心も満たされた後は、「やっぱり、もう一度あの動くiPS心臓が見たい!」という私のリクエストで、「パソナグループ育てる生命の未来事業『いのちの遊び場 クラゲ館』」へ。何度見ても、あの生命の神秘には感動を覚えます。
そして、出口のショップを覗いてみると…なんと、以前訪れた際には売り切れていた、鉄腕アトムがデザインされたTシャツが再入荷しているではありませんか! お値段5500円と、これまた少々お高めでしたが、もう今日の私は完全にタガが外れています(笑)。「これも記念!」と、迷わず購入してしまいました。ああ、今日は本当に、めちゃくちゃお金を使ってしまった一日でした…。でも、悔いなし!
そして、そんな散財と感動と疲労に満ちた一日の仕上げは、やっぱりこれしかありません!「イタリア館」の絶品ジェラート!今回は、チョコレートとメローネとアマレーナのトリプルをチョイス。ひんやりとした甘さが、疲れた身体に染み渡ります。これぞ至福のひととき。
早めの退場、そして胸に刻まれた達成感
美味しいジェラートで万博6回目の冒険を締めくくり、まだ少し明るいうちに会場を後にすることに。早めに出たおかげで、帰りのシャトルバスもそれほど混雑しておらず、スムーズに乗車できました。本当に良かった!
総括:炎天下の万博6回目、妊婦は限界を超えて楽しめた!そして…元取り達成!
いやはや、本当に怒涛の一日でした。限定のパンイベントに始まり、数々のパビリオン巡り、美味しいグルメ、そしてちょっぴりの試練(行列と暑さ!)。妊娠後期の身体には正直かなり堪えましたが、それでも「楽しい!」が上回る、素晴らしい一日だったと思います。
そして何より、この6回目の訪問(1日券と通期パス5回目)をもって、ついに通期パスの元を取ることができました! これは大きな達成感です!これからは、行くたびに「お得」になっていくわけですから、ますます万博通いが楽しくなりそうです(笑)。
妊婦の皆さんへ:
炎天下での万博は、本当に想像以上に体力を消耗します。日傘、帽子、こまめな水分補給、そして何よりも「無理をしない勇気」が大切です。優先レーンがあるパビリオンでも、待ち時間が発生する場合もありますし、時には運用が変わっていることも。常に最新情報をチェックし、臨機応変に計画を変更する柔軟性も必要だと感じました。そして、折りたたみ椅子は本当に必須アイテムです!
今日の私は、限定パンへの執念と、通期パス元取りへの熱意(笑)で、ちょっぴり無理をしてしまった部分もあったかもしれません。でも、たくさんの素敵な思い出と、美味しいパンと、そして可愛いムーミングッズとアトムTシャツを手に、大満足で帰路につくことができました。
私のこの体験談が、これから万博へ行かれる方、特に体力に不安のある妊婦さんの参考に、少しでもなれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!次回の万博レポートも、どうぞお楽しみに(まだ行く気満々です!笑)。