【万博妊婦レポ】フランス館は愛のオアシス!VIP待遇の優先レーンと感動の展示体験

連日多くの人で賑わう、2025年大阪・関西万博。未来への期待と世界中の文化が交差するこの場所は、何度訪れても新しい発見があり、本当に魅力的ですよね。しかし、妊娠後期の身にとって、その熱気と混雑は時として大きな壁となって立ちはだかります。特に、前評判の高い人気のパビリオンともなれば、「2時間待ちもザラ」という状況。炎天下の中、大きなお腹を抱えて長時間立ち続けるのは、正直なところ至難の業です。

「あそこも見たいけど、行列がすごいだろうなぁ…」「体力が持つかな…」そんな不安と葛藤を抱えながら、多くの妊婦さんがパビリオン選びに頭を悩ませているのではないでしょうか。そんな私たち妊婦にとって、まさに救世主のような存在となってくれたのが、今回ご紹介する「フランス館」でした。そこには、フランスならではの粋な計らいと、心ときめく素晴らしい体験が待っていたのです。

 

 

感動のスムーズ優先レーン体験

お洒落で洗練された外観が目を引くフランス館。その人気ぶりから、入口にはやはり長い待機列ができていました。「うわぁ、やっぱりここもか…」と一瞬諦めかけたその時、パビリオンに向かって左側に、何やら別の入口が設けられているのを発見!「もしかして…」と淡い期待を胸に近づいてみると、そこがまさに妊婦さんや体の不自由な方のための優先レーンの受付でした。

受付のスタッフの方に「妊娠中なのですが…」と声をかけると、にこやかに「はい、どうぞこちらへ!」と、とてもスムーズに通してくださいました。この時、私は妊娠30週を過ぎてお腹もかなり目立っていたためか、特に母子手帳などの提示を求められることはありませんでした。もちろん、これは状況によると思いますし、何かあった時のためにも、母子手帳と保険証は常に携帯しておくのが鉄則です!私も、お守り代わりにリュックにつけたマタニティーマークが、少し誇らしげに見えました。

 

妊婦さんの万博必須アイテム

万博を楽しむために、そして何より安心して過ごすために、以下のアイテムはぜひ携帯しましょう!

  • 母子健康手帳&健康保険証:万が一の時に絶対に必要です!
  • マタニティーマーク:周囲に妊婦であることを知らせる大切な目印。優先的な配慮を受けやすくなることも。
  • 折りたたみ椅子・日傘・飲み物:言うまでもなく、体力消耗と熱中症対策の三種の神器です。

そして、フランス館の「神対応」はここからでした。なんと、受付を通された私たちは、そのまま専用のエレベーターへと案内され、一気に3階の展示フロアの直前までワープさせていただけたのです!一般の待機列でじっと待つ人々を横目に、涼しいエレベーターでスイスイと上階へ…。なんだか、まるでVIPゲストになったかのような特別感!このスマートで手厚い配慮に、「さすがエスプリの国、フランス…!」と、入館前からすっかり心を鷲掴みにされてしまいました。

 

愛とラグジュアリーの迷宮へ!五感を刺激する展示の数々

エレベーターを降りると、そこはもう展示空間のすぐそば。体力も気力も満タンの状態で、心ゆくまでフランスの世界観に浸ることができました。館内は、いくつかのテーマに分かれたエリアで構成されており、驚きと感動の連続でした。

驚きの遭遇!なぜかフランス館に「ヤックル」が!?

まず最初のエリアで度肝を抜かれたのが、なんと、スタジオジブリの名作『もののけ姫』に登場する、主人公アシタカと相棒「ヤックル」のが展示されていたこと!「え、なんでフランス館にヤックル!?」と思いましたが、人だかりで解説は実に行けなかったので残念。妊婦ばかり優先されてと思われるかもしれませんが、人がごった返しているところに突撃することができないので、大目に見てください。

理由はわかっていないもののジブリファンの私は大興奮!幸先の良いスタートです。

 

圧巻!ルイ・ヴィトンのモノグラムに埋め尽くされる空間

次に進んだエリアは、息をのむほどに豪華絢爛!そこは、壁一面がフランスを代表するラグジュアリーブランド、ルイ・ヴィトンのアイコニックなモノグラムが描かれたトランクで埋め尽くされた空間でした。まさに圧巻の一言。「旅」という永遠のテーマを、これ以上なくエレガントに表現しています。

 

さらにすすむと、その白いトランクに、プロジェクションマッピングによって、きらびやかなモノグラムのパターンが次々と映し出されます。ここは間違いなく、万博屈指のフォトジェニックスポットでしょう。

 

樹齢2300年の「若さの樹」と、心温まる出会い

華やかなヴィトンの世界を抜けると、ふと光が差し込む中庭のようなゾーンへ。そこには、一本の荘厳なオリーブの樹が佇んでいました。案内によると、なんと樹齢2300年を誇る「若さの樹」なのだとか!2300年前といえば、日本では弥生時代…。そんな悠久の時を生きてきた樹が今、目の前にあるという事実に、ただただ圧倒されます。

多くの来場者が、その生命力にあやかろうと、幹にそっと手を触れていました。私もぜひパワーをいただきたいところでしたが、周囲はなかなかの人だかり。「お腹に人が当たったら嫌だな…」という思いから、少し離れた場所で躊躇していました。すると、その様子に気づいたのか、隣に立っていた上品なご婦人(おばさま)が、私に優しく微笑みかけてこうおっしゃったのです。

赤ちゃんに、この樹からたくさんパワーをもらってあげるといいわよ。きっと元気な子が生まれるわ。

その温かい言葉に、私の躊躇いはすっと消え、「ありがとうございます」とお礼を言って、そっと「若さの樹」に手を触れさせていただきました。ひんやりと、そしてゴツゴツとした幹の感触からは、力強い生命力が伝わってくるようでした。お腹の赤ちゃんにも、この大いなるパワーが届いたかな?見知らぬ方からの優しい一言で、心がぽかぽかと温かくなる、素敵なひとときでした。

 

 

ディオールのエスプリと、光のアート

中庭を抜けてさらに館内を進むと、そこは再び洗練された美の世界。フランスを代表するもう一つの偉大なメゾン、ディオールの世界が広がっていました。美しいぶどうのモニュメントと共に、メゾンを象徴する優雅な椅子や、息をのむほどに美しいドレスが展示されています。その繊細な手仕事と、時代を超えて愛されるエレガンスに、うっとりと見惚れてしまいました。

また、館内全体を通して、LEDライトを使った光の演出が非常に効果的で、どのエリアも幻想的で美しい空間に仕上がっていました。さすが、美と芸術の国フランス。そのセンスの良さを、随所に感じることができました。

 

ちょっぴりの心残り…NFTスタンプはどこに?

素晴らしい展示の数々に大満足でフランス館を後にしたのですが、一つだけ心残りが。それは、万博の楽しみの一つであるデジタルスタンプラリーの「NFTスタンプ」の場所が、どこにあったのか結局分からなかったことです…。館内のどこかにQRコードがあったはずなのですが、美しい展示に夢中になるあまり、完全に見落としてしまったようです。うーん、残念!もし、これから行かれる方で場所を見つけた方がいらっしゃったら、ぜひ教えてください(笑)。

 

結論:フランス館は、妊婦さんのための愛に満ちたオアシスだった!

今回訪れたフランス館。その体験は、単に「妊婦優先レーンがあって助かった」という一言では到底語り尽くせないほど、素晴らしいものでした。

妊婦さんにフランス館を全力でおすすめする理由

  • 待ち時間ほぼゼロのVIP待遇! スムーズな優先レーンと専用エレベーターで、体力を全く消耗せずに入館できます。
  • 圧巻の見応え! ラグジュアリーブランドの豪華な展示や、心温まるアートなど、五感を刺激するコンテンツが満載です。
  • 心遣いが素晴らしい! スタッフの方のスマートな対応や、他の来場者の方からの温かい一言など、優しい気持ちになれる瞬間がたくさんありました。
  • 涼しくて快適! もちろん館内は冷房が効いており、暑い日の休憩スポットとしても最適です。

行列を回避できるという物理的な優しさだけでなく、そこには「大変な思いをしている方を、スマートにおもてなししたい」という、フランスならではの「エスプリ(粋)」やホスピタリティの精神が宿っているように感じました。それはまさに、愛に満ちたオアシス。万博会場の喧騒の中で、心身ともに癒される、かけがえのない時間を過ごすことができました。

万博会場で、もし行列や暑さに疲れてしまった妊婦さんがいらっしゃったら、ぜひこのフランス館を思い出してください。そこにはきっと、あなたの心と身体を癒してくれる、美しく、そして優しい世界が待っているはずです。

最高の思い出をありがとう、フランス館! Merci beaucoup!