日に日に来場者が増え、その熱気が最高潮に達しつつある2025年大阪・関西万博。会場内が15万人を超える人々で賑わう日も多くなり、それに伴って人気パビリオンの待ち時間はぐんぐん伸びています。特に、万博の中でも1、2を争う人気を誇る「アメリカ館」ともなれば、その待ち時間は2時間超えも当たり前。お腹の大きな妊婦にとって、これはもうエベレスト登頂に等しい(!?)ほどの高い壁です。
そんなアメリカ館について、当初は私たち妊婦にとって、ちょっぴり(いや、かなり)悲しい噂が流れていました。しかし、「噂は本当なの?」と、自身の足で確かめに行った結果、そこにはエンターテイメント大国ならではの、粋で陽気な神対応が待っていたのです!今回は、情報に翻弄されながらも、諦めずに挑戦して本当に良かったと感じた、アメリカ館の体験談をレポートします。
噂との戦い…「アメリカ館は妊婦優先なし」の絶望
私たちが万博に通い始めた5月中頃のこと。SNSやまとめサイトでは、各パビリオンの妊婦さんへの対応情報が飛び交っていました。そんな中、アメリカ館については、「妊婦さんでも優先レーンは使わせてくれないらしい」「一般列に並ぶしかない」という情報が広く出回っていたのです。これには、正直がっかりしました。
「まあ、あれだけの超人気パビリオンだから、特別扱いが難しいのも仕方ないのかな…」「でも、2時間も立って待つのは、今の身体では絶対に無理…」そう自分に言い聞かせ、アメリカ館は「行きたいけど、行けないパビリオン」として、私の万博リストからそっと外されていました。遠くから星条旗がはためくお洒落な外観を眺めるたびに、「いつか行ってみたいなあ」と、ため息をつくばかりの日々でした。
しかし、ある日、一筋の光が差し込みます。X(旧Twitter)を眺めていると、「アメリカ館、妊婦で優先レーンを使わせてくれました!」という、希望に満ちた投稿を発見したのです!「え、本当!?あの噂は嘘だったの?」と、私の心は一気に色めき立ちました。これはもう、自分の足で確かめに行くしかありません!
一度目の挑戦と、新たな壁「優先でも1時間待ち!?」
希望を胸に、さっそくアメリカ館へと向かった私たち。入口のスタッフの方に「妊婦なのですが、優先レーンはありますか?」と尋ねてみると、「はい、ご利用いただけますよ!」と、嬉しいお返事が!「やったー!」と喜んだのも束の間、スタッフの方はこう続けました。
「ただ、大変申し訳ないのですが、現在、優先レーンも大変混み合っておりまして、ご利用いただいても1時間以上はお待ちいただく状況です」
ガーン…!まさか、優先レーン自体がそんなに混んでいるとは…。確かに、アメリカ館の人気を考えれば当然のことかもしれません。でも、優先してもらっても1時間以上待つとなると、やはり体力的には厳しい。その日は泣く泣く諦め、「次は、もっと早い時間帯にリベンジしよう!」と、新たな作戦を練ることにしたのでした。
妊婦的教訓:優先レーンがあるからといって、必ずしもすぐに案内されるとは限りません。特に超人気パビリオンでは、「優先レーンを、早い時間に利用する」というのが重要な攻略法になりそうです!
リベンジ成功!陽気なアメリカンジョークと、待ち時間5分の奇跡!
そして、運命のリベンジデー。私たちは前回の教訓を活かし、開場して間もない午前中の早い時間帯に、満を持してアメリカ館へと向かいました。ドキドキしながら、再びスタッフの方に声をかけます。「すみません、妊娠中なのですが、優先レーンを使わせていただけますか?」
すると、スタッフの方は私のお腹をちらりと見て、にっこりとこう言いました。
オーケー!3人ですね!Welcome!
「3人…?」一瞬、頭にハテナが浮かびましたが、すぐに夫と私、そしてお腹の赤ちゃんのことだと気づき、思わず笑ってしまいました。なんと粋で、陽気なアメリカンジョーク!この一言で、緊張していた私の心はすっかり解きほぐされ、「ああ、歓迎してくれているんだな」と、とても温かい気持ちになりました。
そして、その陽気なスタッフの方に案内されて優先レーンへ。すると、前回「1時間以上待つ」と言われたのが嘘のように、なんとわずか5分ほどで、スムーズに館内へと入ることができたのです! やったー!大成功!時間帯を選ぶことの重要性と、諦めずに再挑戦することの大切さを、身をもって実感した瞬間でした。
アメリカ館 攻略のポイント!
- 当初の「優先なし」の噂は間違い!妊婦優先レーンはあります!
- ただし、混雑時は優先レーンも長蛇の列に。狙うべきは午前中の早い時間帯!
- 陽気なスタッフさんとのアメリカンジョークが楽しめるかも!?
いざ、エンタメ大国の世界へ!歌と夢と、大谷翔平!
神対応のおかげで、体力も気力も万全の状態で足を踏み入れた館内。そこは、さすがエンターテイメント大国アメリカ!と言いたくなるような、未来感とスケール感にあふれた空間でした。
頭から離れない!?魅惑の「スパークソング」
館内の展示は映像コンテンツがほとんどですが、ただ映像を眺めるだけではありません。途中にいるスタッフさんが、来場者に気さくに話しかけてくれたり、展示内容を面白おかしく解説してくれたりと、インタラクティブな楽しさがあります。
そして、このアメリカ館を体験した多くの人が「ヤバい」と口を揃えるのが、オリジナルキャラクター「スパーク」が歌うテーマソング! 「♪Together, together~♪」という、非常にキャッチーでポジティブなメロディが、館内の至る所で流れているのです。これが、もう、本当に頭から離れなくなる!万博会場からの帰り道、気づけば無意識に口ずさんでしまっている自分に気づき、ハッとすること間違いなしです(笑)。この中毒性、恐るべし!
大谷翔平選手のHRと、宇宙への夢
映像コンテンツの中では、アメリカの多様な文化や広大な自然が紹介されます。そして、日本人として「おっ!」と嬉しくなったのが、なんと野球の大谷翔平選手がホームランを打つ映像が流れたこと!「アメリカを象徴するエンターテイメントの一つとして、大谷選手の活躍が紹介されているんだな」と思うと、なんだか誇らしい気持ちになりました。
そして、パビリオンのクライマックスは、巨大なロケットの打ち上げを体感するというコンテンツ。轟音と振動、そしてスクリーンいっぱいに広がる迫力満点の映像は、まるで自分がその場に立ち会っているかのような臨場感!宇宙への果てしない夢と挑戦の物語に、すっかり引き込まれてしまいました。
併設レストランの正直レビュー
興奮冷めやらぬままパビリオンの外に出ると、そこにはアメリカンな雰囲気のレストランが併設されていました。時刻はまだ午前中の早い時間帯だったため、こちらもほとんど並ばずに入ることができましたよ。
メニューは、もちろんハンバーガーが中心。パビリオンの感動をそのままに、アメリカンな食事を楽しむのも良いかもしれません。ただ、正直な感想を言うと、「美味しいけれど、わざわざ万博会場のここで、この値段を出して食べる必要はあるかな…?」というのが本音でした(笑)。街中にはもっと本格的で美味しいグルメバーガーのお店もたくさんありますからね。とはいえ、パビリオンのテーマに浸りながら食事をするという体験には、特別な価値があるのかもしれません。
結論:噂を鵜呑みにしないで!アメリカ館は挑戦する価値アリの神パビリオン!
当初は「妊婦には厳しい」という噂に、訪問を諦めかけていたアメリカ館。しかし、実際に自分の足で確かめに行った結果、そこは妊婦にも優しく、そして心から楽しめる、素晴らしいエンターテイメント空間でした。
今回の体験を通して私が学んだのは、「噂を鵜呑みにせず、まずは自分の目で確かめてみることの大切さ」です。万博の運営状況は日々変化していますし、SNSの情報も玉石混交。一つの情報だけで判断してしまうのは、とてももったいないことなのだと実感しました。
そして、あの「3人ですね!」という陽気なジョーク。それは、単なるリップサービスではなく、お腹の赤ちゃんも含めて一人のゲストとして歓迎してくれているという、アメリカらしい温かいホスピタリティの表れだったように思います。そのスマートな心遣いに、私はすっかりアメリカ館のファンになってしまいました。
もし、昔の私のように「アメリカ館は妊婦優先がないから…」と訪問を迷っているプレママさんがいらっしゃったら、ぜひ勇気を出して、そして「午前中の早い時間に!」という作戦を立てて、挑戦してみてください。きっと、そこには最高の笑顔と、忘れられない思い出が待っているはずです!