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妊婦健診で血圧が高いと言われたら?その時どうする?リスクと対策

妊婦健診のたびに、ドキドキしながら血圧を測る時間。「正常値でありますように!」と毎回願っている妊婦さんは多いのではないでしょうか。

私も、健診で一度血圧がいつもより高いと言われたことがあり、その時は一瞬ヒヤッとしました。幸い、しばらく休んでから測り直すと、いつもの正常値に戻っていたので問題はなかったのですが、血圧が高い状態が続くことについて、改めて気になり始めました。

このように、妊婦健診で血圧が高めに出ること自体は、緊張や疲れなど一時的なものであることも多いです。でも、もし血圧が高い状態が続いてしまったら?今回は、妊婦さんにとってなぜ血圧管理が大切なのか、そして血圧が高い場合のリスクについてお話ししたいと思います。

 

妊娠中の血圧管理が大切な理由

妊娠中は、ママの体の中でたくさんの変化が起きています。赤ちゃんは、胎盤を通してママから栄養や酸素を受け取って成長しています。

血圧が高い状態が続くと、この胎盤を通じた血液の流れに影響が出たり、ママの体にも様々な負担がかかったりする可能性があります。

特に注意が必要なのが、妊娠高血圧症候群です。これは、妊娠20週以降に高血圧を発症したり、高血圧に「蛋白尿」や「臓器の障害」を伴ったりする病気のことです。妊婦さんや赤ちゃんにとって様々なリスクを伴うため、早期発見と適切な管理が非常に重要になります。

 

妊娠中に血圧が高い場合のリスク

では、妊娠中に血圧が高い状態が続いてしまうと、具体的にどのようなリスクがあるのでしょうか。ママと赤ちゃん、それぞれへの影響が考えられます。

<ママへの影響>

  • 妊娠高血圧症候群の発症・重症化: 高血圧が続くと、妊娠高血圧症候群になるリスクが高まります。
  • 様々な症状: 頭痛、めまい、むくみがひどくなる、視界がチカチカするといった症状が出ることがあります。
  • 臓器への負担: 腎臓や肝臓など、他の臓器にも負担がかかる可能性があります。
  • けいれん発作(子癇): 重症化すると、けいれん発作を起こしてしまうことがあります。これは母子ともに非常に危険な状態です。
  • 脳出血などの重篤な合併症: まれではありますが、命に関わる重篤な合併症を引き起こすリスクも考えられます。

<赤ちゃんへの影響>

  • 栄養や酸素が届きにくくなる: 胎盤の機能が低下し、赤ちゃんに十分な栄養や酸素が届きにくくなる可能性があります。
  • 成長が遅れる(胎児発育不全): 十分な栄養が届かないことで、赤ちゃんの成長がゆっくりになってしまうことがあります。
  • 常位胎盤早期剥離: 胎盤が、赤ちゃんが生まれる前にお腹の中で剥がれてしまう、非常に危険な状態が起こるリスクが高まります。
  • 赤ちゃんの心身の状態(元気さ)に影響が出る可能性。
  • 早産: ママや赤ちゃんの状態によっては、出産時期を早めなければならなくなることがあります。

 

「一度高かった」くらいなら大丈夫?

妊婦健診で一度血圧が高めに出ても、私の経験のように、その後に測り直して正常値に戻れば、過度に心配する必要はないことが多いです。病院といういつもと違う環境での緊張や、健診までの移動、疲れなどが原因で一時的に血圧が上がることがあります。

大切なのは、その高い状態が「続くかどうか」です。医師が再測定を促したり、自宅で血圧を測るように勧めたりするのは、一時的なものか、それとも高血圧の状態が続いているのかを見極めるためです。

 

血圧管理のために日頃からできること

もし妊婦健診で血圧が高めと言われたら、または高血圧のリスクを減らすために、日頃からできることがあります。

  • 自宅で定期的に血圧を測る: 毎日同じ時間帯に、リラックスした状態で血圧を測り、記録しておくと、普段の血圧の状態を把握できます。
  • バランスの取れた食事: 塩分の摂りすぎに注意し、野菜や海藻類などをたっぷり摂りましょう。特定の食品に偏らず、様々な食品から栄養を摂ることが大切です。
  • 適度な運動: 医師から許可されている範囲で、ウォーキングなど無理のない範囲で体を動かしましょう。
  • 十分な休息: 疲れを溜めないように、睡眠時間をしっかり確保し、日中も適度に休憩を取りましょう。
  • ストレスを溜めない: リラックスできる時間を作る、趣味を楽しむなど、ストレスを上手に解消しましょう。
  • 体重管理: 妊娠中の適切な体重増加量を守ることも大切です。急激な体重増加に注意しましょう。
  • 定期的な妊婦健診: 医師の指示通りに、必ず定期的に妊婦健診を受けましょう。早期発見と適切な管理が、ママと赤ちゃんの健康を守るために最も重要です。

 

最後に

妊婦健診での血圧測定は、ママと赤ちゃん、二つの大切な命を守るための、非常に重要なチェックです。もし一度でも血圧が高いと言われても、すぐにパニックにならず、医師の指示に落ち着いて従いましょう。

日頃から血圧管理を意識し、バランスの取れた食事や適度な運動、十分な休息を心がけることは、妊娠高血圧症候群の予防にもつながります。

不安なことや疑問に思うことは、一人で抱え込まず、必ず医師や助産師さんに相談してくださいね。

ママと赤ちゃんが健康で、穏やかなマタニティライフを過ごせるよう、心から応援しています!

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