産前産後休業、何して過ごす?出産前にやっておきたいこと・過ごし方リスト

産前産後休業(産休)に入られた皆さん、本当にお疲れ様でした!そして、いよいよ始まる赤ちゃんとの新しい生活に向けての準備期間、おめでとうございます。

この産休期間は、出産という大仕事に向けて心と体をしっかり休めることはもちろん、赤ちゃんを迎えるための準備を進めたり、出産後の生活に備えたりするための、とても貴重で大切な時間です。何をしたら良いかな?どう過ごそうかな?と考えている方もいらっしゃるかと思います。

今回は、先輩ママたちの経験も参考に、産前産後休業中に「やっておいて良かった!」と感じることや、おすすめの過ごし方をご紹介します。すべてを完璧にこなす必要はありませんので、ご自身の体調と相談しながら、無理のない範囲で取り入れてみてください。

 

 

心と体をたっぷり休ませる時間を最優先に

何よりも大切な「休息」

妊娠後期は、お腹が大きくなり体のあちこちに負担がかかり、疲れやすさを感じやすい時期です。また、出産という未知の出来事への期待とともに、ちょっぴり不安を感じることもあるかもしれません。産休に入ったら、まずは仕事や日々の忙しさから離れて、心身をゆったりと休ませることを最優先に考えましょう。

  • 十分な睡眠をとる:夜はぐっすり眠り、日中も眠たくなったら我慢せず昼寝をしましょう。体が欲するだけ休息をとることが、出産への体力を蓄えることに繋がります。
  • ゆったり過ごす時間を作る:急な予定を詰め込まず、好きな音楽を聴く、アロマを焚く、温かい飲み物を飲むなど、心身がリラックスできる時間を作りましょう。
  • 無理な外出は避ける:人混みや長時間の外出は、体への負担が大きいだけでなく、感染症のリスクもあります。体調が良い日を選んで、近所を散歩する程度に留めるのが良いでしょう。

 

赤ちゃんを迎えるための具体的な準備を進めよう

ベビー用品の準備と環境整備

いよいよ赤ちゃんが生まれてくる!という実感が湧いてくるのがこの頃。ベビー用品の準備や、赤ちゃんを迎える部屋の準備は、楽しくもあり、少しずつ進めておくと安心です。

  • ベビー用品の購入と設置:ベビーベッドの組み立て、肌着やベビー服の水通し、おむつやおしりふき、ミルクなどの消耗品のストックなど、必要なものをリストアップして、揃っているか確認しましょう。購入したものは収納場所に片付けておくと、産後すぐに使えて便利です。
  • 部屋の環境を整える:ベビーベッドを置く場所を決めて確保したり、赤ちゃんが安全に過ごせるように、低い場所にある危ないものを片付けたり、コンセントカバーを付けたりと、簡単な安全対策をしましょう。
  • 入院準備バッグの完成:いつ陣痛が来ても慌てないように、入院時に必要なもの(母子手帳、健康保険証、診察券、印鑑、下着、産褥ショーツ、洗面用具、タオルなど)をバッグに詰めておきましょう。バッグの場所をパートナーにも伝えておくと安心です。

 

育児の知識をインプット

出産後、いよいよ始まる育児に向けて、少しずつ知識を学んでおくのも良い準備になります。完璧を目指す必要はありませんが、ある程度のイメージを持っておくと、産後の慌ただしい時期に役立ちます。

  • 育児書を読む:育児に関する本を何冊か読んでみる。色々な考え方があるので、自分に合いそうなものを選んで。
  • 両親学級や母親学級に参加:自治体や病院で開催される両親学級や母親学級に参加する(最近はオンライン開催も多いです)。沐浴やおむつ替えの練習ができることも。
  • 先輩ママの話を聞く:身近な先輩ママに、リアルな育児の話を聞かせてもらうのも参考になります。

 

産後の生活がスムーズになるように準備を

産後の「食」と「家事」に備える

赤ちゃんが生まれたら、自分の食事や家事が後回しになりがちです。少しでも産後の負担を減らすために、できる準備をしておきましょう。

  • 作り置きや冷凍保存:すぐに食べられるお惣菜や、下ごしらえ済みの野菜、ご飯などを冷凍しておきましょう。疲れていても温めるだけで食事ができるのは、産後の強い味方になります。
  • 日用品をストックする:ティッシュ、トイレットペーパー、洗剤、シャンプー、ゴミ袋など、普段から使う日用品を切らさないように、少し多めに買っておくか、ネットスーパーなどを活用していつでも注文できる準備をしておきましょう。
  • 家事や育児の分担、サポート体制の確認:パートナーと家事や育児の分担について具体的に話し合っておきましょう。実家や義実家のサポートが得られるか確認したり、自治体の産後ケアサービスやファミリーサポート、民間のベビーシッターなどを検討・手配しておくのも良いでしょう。

 

 

訪問者への対応を考えておく

赤ちゃんが生まれたら、親戚や友人などがお祝いに来てくれる機会が増えるかと思います。嬉しいことですが、産後の体は回復期ですし、赤ちゃんとの生活リズムもまだ安定しません。無理なく過ごせるように、事前に家族と話し合ってルールを決めておくと良いでしょう。

  • 誰に来てもらうか、いつ頃来てもらうか、滞在時間などを具体的に話し合う。
  • 「産後〇週間は面会謝絶にしたい」など、正直な気持ちを伝えるのも大切。
  • 訪問時のお願い(手洗いやマスク着用など)についても、考えておくと安心。

 

ママ自身の時間も大切に楽しむ

出産前にやりたいことを楽しむ

赤ちゃんが生まれたらしばらくは、自分のためだけの時間がなかなか取れなくなります。この産休期間中に、出産前に「やっておきたい!」と思っていたことを楽しんでおくのもおすすめです。

  • 趣味に没頭する:読書、映画鑑賞、ドラマの一気見、手芸、絵を描く、楽器を演奏するなど、好きなことにじっくり取り組む時間を作る。
  • パートナーとの時間を大切に:二人でゆっくり散歩する、外食に行く、思い出の場所を訪れるなど、夫婦水入らずの時間を楽しむ。
  • 友達と会う:無理のない範囲で、ランチやお茶などをして友達と会ってリフレッシュする。
  • 適度な運動で体力作り・気分転換:医師の許可があれば、ウォーキングやマタニティスイミング、マタニティヨガなど、体を動かすことは体力維持や出産への備え、そして気分転換にもなります。
  • 美容院やマッサージへ行く:出産後はなかなか行けなくなることが多いので、この機会に。リラックスできるマッサージ(妊婦対応のものを選びましょう)などもおすすめです。

 

忘れずに!事務的な手続きなども

仕事の引き継ぎと給付金の手続き

出産後はバタバタとしてしまうので、出産前にできる手続きや確認は済ませておくと、産後慌てずに済みます。

  • 会社との引き継ぎ:担当業務の引き継ぎをしっかり行い、産休・育休中の連絡体制や手続きについて会社の担当部署に確認しておきましょう。
  • 出産育児一時金などの申請準備:健康保険から支給される出産育児一時金など、産休・育休中に受けられる給付金について、必要な手続きや書類を確認しておきましょう。会社の担当部署や加入している健康保険組合、自治体に確認すると良いでしょう。

 

【大切なこと】

今回様々な過ごし方をご紹介しましたが、最も大切なのはご自身の体調とお腹の赤ちゃんの状態を最優先にすることです。体調が優れない時は、無理せず休息をとってください。すべてを完璧にこなそうとせず、できることを、できる範囲で進めるようにしましょう。

産前産後休業は、赤ちゃんを迎えるという人生の大きなイベントに向けての準備期間であると同時に、お母さん自身が心身をリフレッシュするための、かけがえのない時間です。

たくさん休んで、赤ちゃんを迎える準備を少しずつ進めて、そして、出産前ならではの貴重なママ自身の時間も大切に楽しんでくださいね。パートナーとの時間もぜひ大切に過ごしてください。

どうぞ、素敵な産前産後休業を過ごしてください!そして、元気な赤ちゃんとの対面を心から応援しています。