妊婦さん、かつおのたたきは食べても大丈夫?知っておきたいポイントと安心な選び方

こんにちは!妊娠中の皆さん、毎日のお食事、気をつけていらっしゃいますか?「これは食べてもいいのかな?」「あれは避けた方がいいのかな?」と、献立を考えるたびに悩むことも多いかもしれませんね。

特に生魚を使った料理は、妊娠中は避けるべきという情報を目にして、不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。お寿司やお刺身だけでなく、日本の食卓でお馴染みの「かつおのたたき」についても、「生っぽいけど大丈夫?」と疑問に思うことがありますよね。

今回は、妊婦さんがかつおのたたきを食べる際の注意点や、より安全に楽しむためのポイントについて、詳しく解説していきます。

 


 

妊婦さんが生魚に注意する理由

まず、なぜ妊婦さんが生魚の摂取に注意する必要があるのか、その主な理由を再確認しておきましょう。

  1. 食中毒のリスク:
    生魚には、細菌やウイルス、寄生虫などが付着している可能性があります。妊娠中は免疫力が低下しやすいため、普段なら軽症で済むような食中毒でも、重症化したり、お腹の赤ちゃんに影響を及ぼしたりするリスクが考えられます。特に注意が必要なのは、リステリア菌(特定の魚介類加工品など)やアニサキス(寄生虫)などです。
  2. 水銀含有量:
    一部の大型魚や深海魚には、水銀が多く含まれていることがあります。水銀は、赤ちゃんの神経系の発達に影響を及ぼす可能性があるため、厚生労働省は妊娠中の魚介類の摂取量について注意喚起を行っています。

これらのリスクを踏まえて、かつおのたたきがどのように当てはまるのかを見ていきましょう。


かつおのたたき、その調理法と特性

かつおのたたきは、かつおの表面を炙り、中心部は生の状態に仕上げるのが特徴です。薬味やポン酢と一緒にいただく、日本ならではの美味しい料理ですよね。

この「表面を炙る」という調理法がポイントになります。表面は加熱されていますが、中心部は生のままなので、食中毒のリスクはゼロではありません。

ただし、かつおは比較的、大型魚の中でも水銀の含有量が少ない魚とされています。厚生労働省の「妊婦への魚介類の摂食に関する注意事項」では、かつおは「特に注意を要する魚介類」には分類されていません。週に食べる量の目安として「週に2回まで(1回約80g)」とされている魚種と同等の扱いがされています。つまり、水銀に関しては過度に心配する必要はないと言えます。


妊婦さんがかつおのたたきを食べる際の注意点

水銀のリスクは低いものの、食中毒のリスクを考えると、妊婦さんがかつおのたたきを食べる際には、いくつかの注意点があります。

  1. 新鮮さが命!:
    何よりも重要なのは、鮮度です。購入する際は、信頼できる鮮魚店やスーパーを選び、鮮度が保証されたものを選びましょう。色が鮮やかで、身にハリがあるものが良いでしょう。消費期限・賞味期限を必ず確認し、購入後はすぐに冷蔵庫に入れ、その日のうちに食べきるようにしてください。時間が経つにつれて菌が繁殖しやすくなります。
  2. 冷凍処理されているか確認する:
    アニサキスなどの寄生虫のリスクを低減するためには、マイナス20℃以下で24時間以上冷凍されている魚を選ぶのが最も有効です。業務用として流通しているかつおのたたきは、この冷凍処理がされているものがほとんどです。購入する際は、商品の表示や、お店の方に確認してみるのが良いでしょう。家庭でたたきを作る場合は、新鮮なかつおを一旦冷凍処理してから調理すると、より安心です。
  3. 表面の加熱をよりしっかりと!:
    かつおのたたきは通常、表面を軽く炙る程度ですが、心配な場合は、家庭で調理する際に表面をよりしっかりと炙る、または、中心部まで軽く火を通す(半生状態くらい)ことで、リスクをさらに減らすことができます。食中毒菌の多くは熱に弱い性質を持っています。完全に火を通した「かつおのソテー」であれば、生食のリスクはなくなります。
  4. 薬味や調味料にも注意:
    薬味のネギやニンニクなども、食べる直前に清潔な状態で調理されたものを選びましょう。ポン酢なども、開封後は早めに使い切るようにしてください。
  5. 体調と相談する:
    もし、体調が優れない日や、少しでも不安がある場合は、無理して食べるのはやめましょう。妊娠中は、普段よりも体がデリケートになっていることを忘れずに、自分の体と赤ちゃんのことを最優先に考えてください。

外食でかつおのたたきを食べる場合

自宅で調理するよりも、外食で提供されるかつおのたたきを食べる際には、さらに注意が必要です。

  • 信頼できるお店を選ぶ: 衛生管理がしっかりしている、評判の良いお店を選びましょう。
  • 調理法を確認する: 可能であれば、注文時に「冷凍されたかつおを使っているか」「表面はどのくらい炙っているか」などを確認してみるのも良いでしょう。
  • 提供されてからすぐに食べる: 時間が経つと菌が繁殖しやすくなるため、提供されたらすぐに食べ始めるようにしましょう。

 

まとめ:安全に配慮して楽しもう!

かつおのたたきは、日本の食文化を代表する美味しい料理です。水銀の心配は少ない魚種ですが、表面は加熱されていても中心部は生であるため、食中毒のリスクはゼロではありません。

妊婦さんがかつおのたたきを食べる場合は、以下の点をしっかり守ることで、リスクを低減し、より安心して楽しむことができるでしょう。

  • 極めて鮮度の良いものを選ぶ
  • 冷凍処理されているか確認する
  • 心配なら表面をよりしっかり炙る(または加熱する)
  • 提供されたらすぐに食べる

どうしても心配な場合は、無理せず避けるという選択肢も大切です。妊娠期間中は、少しだけ我慢が必要なこともありますが、安全第一で、賢く食事を選んで、元気な赤ちゃんとの対面を楽しみにしてくださいね。

もし、かつおのたたきを食べてしまってから不安になった場合は、かかりつけの産婦人科医に相談するようにしてください。